台東区の浅草高校で開かれた防犯講座には、生徒およそ270人が参加しました。
はじめに警視庁の担当者が、最近の「闇バイト」の募集は「ホワイト案件」といったことばを使い、犯罪ではないように見せかけるケースがあると説明しました。
さらに、
▽「書類を受け取るだけ」などと具体的な内容がわからないものや
▽「高額即金」「楽して稼げる」といったうたい文句
▽秘匿性の高い通信アプリでのやり取りや
▽本人証明書の画像を送るよう求めてくるケースなど、
具体例をあげて注意を呼びかけました。
また、「闇バイト」に巻き込まれた人から相談があった場合には、保護できることも協調していました。
去年、トイレで封筒を受け取る案件に関わってしまったという10代の学生が、犯罪から抜け出そうとして脅されたケースでは、相談に来た家族と一緒に別の場所に滞在してもらう措置をとったということです。
3年生の女子生徒は「Xを見ていたら、『ホワイト案件』などと書かれた報酬の高い求人のようなものを見ることがあり、身近にあると改めて感じました。周りに加担してしまいそうな子がいたら、声をかけたり、親に相談したりしたいです」と話していました。
別の3年生の女子生徒は「秘匿性の高いアプリを、きょう初めて知りました。闇バイトについて知っていると巻き込まれる危険性が下がると思うので、勉強になりました」と話していました。
生徒指導を担当する野口俊夫教諭は「改めて危機感を持ち、生徒たちの少しの変化も見逃さないようにしながら、相談しやすい雰囲気づくりもしていきたい」と話していました。
警視庁生活安全部の末廣典明参事官は「『闇バイト』では、若者が使い捨てにされてしまう。もし巻き込まれたり脅されたりしてしまっても、避難の措置をとるなど被害が及ばないように対処していくので、相談してほしい」と話していました。
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