女川原発2号機は、13年前の巨大地震と津波により外部電源の多くが失われ、地下の設備が浸水するなどの被害が出ましたが、その後、防潮堤を海抜29メートルの高さにかさ上げするなどの安全対策を講じて、4年前、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格しました。

その後、安全対策の工事や国の検査などが終わったことを受けて再稼働することになり、29日夜にも、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて、原子炉を起動します。

東北電力によりますと、作業が順調に進めば、29日夜遅くにかけて原子炉で核分裂反応が連続する臨界状態になり、来月上旬には発電を開始する見通しだということです。

女川原発2号機は、事故を起こした東京電力福島第一原発と同じBWR=「沸騰水型」と呼ばれるタイプで、このタイプでは初めての再稼働となり、東日本大震災の被災地で原発が再稼働するのも初めてとなります。

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