福島第一原発の1号機から3号機の格納容器内部には、13年前の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリが合わせておよそ880トンあると推定され、極めて強い放射線を出し続け容易に近づけないことから、その取り出しは「廃炉最大の難関」とされています。
福島第一原発の2号機では、9月10日から、事故後初めてとなる試験的な取り出しに向けた作業が始まりましたが、9月17日になって、格納容器に入れた取り出し装置のカメラのうち2台の映像が確認できなくなり、作業はおよそ1か月半中断していました。
東京電力は、予備のカメラに交換したうえで、装置の動作確認などを行っていましたが、28日午前9時すぎに、作業を再開したと発表しました。
デブリを取り出すまでにかかる期間について、東京電力は、中断前の作業の実績を踏まえ、当初見込んでいた2週間程度よりも短縮できる可能性があるとしています。
ただ、当初開始する予定だったことし8月以降、ミスや装置の不具合で作業はたびたび中断していて、着実に実施することができるかが課題となります。
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