千葉県警市川署から送検される藤井柊容疑者=19日午前11時44分

 首都圏で相次ぐ強盗事件のうち、千葉県市川市の事件で強盗致傷などの疑いで逮捕された高梨謙吾容疑者(21)が、関連が疑われる他の事件への関与を示唆していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。押収した携帯端末に、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」が入っていた。県警は、闇バイトに応募し、指示を受けながら事件と逃走を繰り返したとみて調べる。

 高梨容疑者は、何者かと共謀して17日午前1時15分~2時45分ごろ、住宅に侵入し、女性(50)の顔を殴るなどして重傷を負わせ「金はどこだ、殺すぞ」と脅迫し、軽乗用車や携帯電話を奪った疑いが持たれている。

 市川市の事件で女性を監禁した疑いで現行犯逮捕された藤井柊容疑者(26)が、千葉県船橋市で9日に明らかとなった高齢夫婦宅の強盗致傷事件に関与した可能性があることも分かった。横浜市青葉区の住宅で後藤寛治さん(75)が亡くなった強盗殺人事件では、現場から指紋が検出された。

 県警は19日、高梨、藤井両容疑者を送検した。2人と共謀した他の人物がいないかを調べる。

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