東京都台東区浅草の浅草寺で18日、寺にまつわる言い伝えを表現する「金龍(きんりゅう)の舞」が奉演され、地元出身者らでつくる執行委員会の舞手たちが長さ18メートル、重さ88キロの金色の龍を巧みに操った。

◆「飛鳥時代の伝説」に由来

 飛鳥時代に浅草寺の本尊が隅田川から引き上げられた際に「天空から金龍が舞い降りた」とされる伝説に由来する。18日は8人で操る金龍と、先導役の1人が雷門を出発すると、ぴたりと小雨がやんだ。仲見世を練り歩き、境内で舞を披露。生きているかのような力強く滑らかな舞に、見物客らが歓声を上げた。

境内を力強く舞う金龍=東京都台東区浅草の浅草寺で

 執行委の吉田健委員長(75)は「辰(たつ)年に舞を見ると、より一層の幸せが訪れる」とあいさつ。舞手の山中聡さん(34)は「参加10年目で、いつもとは違う緊張感の中、身が引き締まる思いだった。喜んでもらえる舞ができて満足」と笑顔で話した。(鈴木里奈) 

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