有明海がカラフルに彩られる季節がやってきた。赤、緑、青……。海面に広がる色とりどりの四角い形。正体はノリ養殖用の網だ。
佐賀県有明海漁協は17日午後6時に「種付け」を解禁し、漁船の大半が18日未明に出港。漁師たちはロール状にまいた網をクレーンで作業船に移し替え、あらかじめ海中に立てた支柱の間に広げていった。
網にはノリの胞子(種)を付けたカキ殻がつり下げられており、1カ月ほどたつと伸びたノリの摘み取りが始まる。
同漁協は昨季まで2季連続の不作に見舞われ、ノリ生産日本一の座を兵庫県に明け渡した。今季は平年並みの収量に回復すると見込んでいる。
同漁協の西久保敏組合長によると、今年は周期的に雨が降り川から栄養が流れ込むなど、海の環境が良くなっているといい、「今季は日本一を奪回します」と話した。(渕沢貴子)
【動画】佐賀・有明海でのりの種付けが解禁=渕澤貴子、中野内満也撮影鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。