「ルフィ」を名乗る指示役がいたとされる一連の広域強盗事件のうち、東京都狛江市で住人の女性=当時(90)=が暴行を受け死亡した事件の実行役として、強盗致死罪などに問われた永田陸人被告(23)の裁判員裁判の初公判が18日、東京地裁立川支部で開かれた。永田被告は起訴内容を全面的に認めた。

◆中野の強盗事件で実行役のリーダーに

 菅原暁裁判長から起訴内容に間違いがないかを問われ「ありません」と答えた。永田被告は2番目に関わったとされる2022年12月の東京都中野区の強盗事件で、実行役のリーダーを指示役から任されるようになったとも明かした。  検察側は冒頭陳述で、通信アプリ「テレグラム」でルフィやキムと名乗る人物らから指示を受け、22年11月~昨年1月に国内各地で、強盗や空き巣事件計6件の実行役として関与したと指摘した。

強盗致死事件が起きた狛江市の住宅=2023年1月撮影

 起訴状によると昨年1月19日、別の実行役3人らと共謀し、狛江市の女性宅に宅配業者を装い侵入。女性を結束バンドで縛り、バールで多数回殴るなどして死亡させ、腕時計など4点(59万円相当)を奪ったとされる。22年12月21日に広島市内の時計販売買い取り専門店で起きた強盗事件では、強盗殺人未遂罪などにも問われている。  実行役のうち当時19歳の元大学生の男(21)は9月6日、立川支部で懲役23年の一審判決を受け、控訴した。


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