JR九州の子会社が、浸水を隠したまま約3カ月半にわたり、博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船「クイーンビートル」を運航していた問題で、福岡海上保安部は17日、船舶安全法と海上運送法違反容疑で、JR九州高速船(福岡市)を家宅捜索した。捜査関係者への取材で分かった。

JR九州高速船は臨時検査を受けなかったなどの疑いが持たれており、同保安部はクイーンビートルの船内も捜索した。

同社は2月に船首部分の浸水を確認したが、九州運輸局に報告せず、航海日誌やメンテナンスの記録には「異常なし」と記載。浸水を隠蔽(いんぺい)し、5月末に同運輸局に報告するまで運航を継続した。

また、運輸局に報告する2日前には、浸水警報が鳴らないようにセンサーの位置を上部にずらすなどの行為もしていた。

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