東京・日本橋の日本橋高島屋で開催中の「大黄金展」の会場で11日、販売価格約1千万円の純金製の茶わんが盗まれた事件で、男が茶わんを持ち去った後に約30分間、高島屋店内にとどまっていたことが捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、店内の防犯カメラ映像の確認などから男の動きが判明した。茶わんを持ち去る様子が映っていたのは11日午前11時40分ごろ。男が店を出たのはその約30分後の午後0時7分ごろだったという。
通報まで30分以上が経過
茶わんがなくなったことに販売員が気付いたのは正午ごろ。すぐに防犯カメラ映像を確認したが、男はその間も高島屋内にとどまっていた。店側が「8階の展示場で20万円の商品がとられた」と110番したのは午後0時16分で、盗まれてから30分以上が経っていた。
男は店を出た後、日本橋駅方向に歩いて逃げたといい、警視庁は窃盗事件として行方を追っている。男は20~30代くらいで、めがねをかけ、グレーの長袖に黒の長ズボン姿。グレーのリュックサックを背負っていたという。
高島屋によると、盗まれたのは販売価格1040万6千円(税込み)の24金製の抹茶茶わん。会場には純金製などの多くの商品があった。(三井新)
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