開館した「笹の墓標強制労働博物館」=28日午後、北海道幌加内町

 太平洋戦争期、朝鮮半島出身者や日本人がダム建設工事などで強制労働させられた歴史を伝える北海道幌加内町の資料館が再建され28日、開館記念式典が行われた。2020年に雪の重みで倒壊していた。再建に尽力した深川市の住職殿平善彦さん(79)は「過去を忘れず、国境を越えて和解と平和を求めていくことが私たちの願いだ」とあいさつした。

 幌加内町の朱鞠内地区ではダムや鉄道工事に数千人が動員され、200人以上が犠牲になったとされる。

 新館長に就任したフォトグラファーの矢嶋宰さん(53)は「歴史を伝えると同時に国によって被害を受けた犠牲者と出会える場にしたい」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。