58年前の1966年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件の再審で、静岡地方裁判所は26日、捜査機関によって証拠がねつ造されたと指摘し、袴田巌さん(88)に無罪を言い渡しました。
これを受けて日弁連=日本弁護士連合会は都内で集会を開き、参加した袴田さんの姉のひで子さんは「長い裁判でやっと決着がつきました。巌は妄想の世界にいて裁判に出席できませんでしたが裁判長からねぎらいの言葉ももらいました」と笑顔で話していました。
そして「47年7か月、巌が収容されていたことを何かの形にしないと私も思い残すことになる。皆さんのお力で再審法を改正させて頂きたい」と語り、審理の長期化が課題として指摘されている再審制度について訴えました。
集会には「足利事件」でえん罪が明らかになった菅家利和さんも駆けつけ「検察の控訴は絶対にあってはならない。えん罪で苦しみ続けている人を救うためにも、警察や検察が集めた証拠を弁護側に開示させる制度や検察の不服申し立てを禁止する制度を作ってほしい」と話していました。
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