新潟市出身の歌手、小林幸子さんが27日、新潟県長岡市山古志虫亀の棚田で、地元の山古志小学校の児童らと稲刈りをした。
小林さんは2004年の中越地震の際に避難所や仮設住宅を訪れ、歌で被災者を元気づけた。それが縁で交流が始まり、震災当時村長だった故・長島忠美さんの棚田を借りて「小林幸子田(でん)」と名付け、06年からコメ作りを続けてきた。
この日は児童8人や住民らと一緒に、最近の雨でぬかるんだ棚田に入った。稲刈りを終えた後、小林さんは「山古志に来るのは親戚に会うようなもの。20年前の『戻るんだ』というみんなの思いがぶれずにいたから、こうして素敵な自然が復活した」と話した。収穫した新米は、能登半島地震の被災地支援に役立てるつもりだという。(白石和之)
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