豪雨による流木がたまった石川県輪島市南志見地区の名舟漁港(26日午後)=共同

石川県能登半島を襲った記録的豪雨を受け、松村祥史防災相は26日、元日の地震と今回の豪雨で二重被災した半島北部の支援に関し「被災者にとってどういった制度が良いか、柔軟な考え方で必要なことを考える」と述べた。県庁で記者団の取材に応じた。

消防などへの取材によると、豪雨による死者は11人。警察や消防は行方の分からない人の捜索を続けた。道路や水道などのインフラ復旧作業も急いでいる。

県によると、26日午後4時時点で行方不明者は2人。連絡が取れなくなっている安否不明者は4人。県は能登半島地震で自宅が損壊した人が入居する仮設住宅の床上浸水被害は6カ所計209戸と明らかにした。ほかに床下浸水などが起きている仮設住宅もあるとみられる。

国道や県道の復旧は進んだ一方、33カ所の通行止めが続く。輪島市、珠洲市、能登町では4カ所の集落で計42人が孤立状態にある。また、3市町で計4668戸が断水している。

松村防災相は26日、珠洲市や輪島市などを視察後、県庁で馳浩知事と会談。「現場の意見を聞き、寄り添った対応をする」と強調した。馳知事は「被災者の心は折れかかっている」と述べ、早期復旧に向けた予算措置を要望した。

〔共同〕

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