模型を使いながら明治神宮再開発計画への懸念を語る日本イコモスの石川幹子理事=東京都庁で
◆事業者や都と議論する場を要望
見直し案では伐採本数を当初から124本削減。現在のラグビー場の場所に建て替える神宮球場と隣接する4列のイチョウ並木との距離は当初より10メートル広げて約18メートルにし、保全を図るとしている。 都庁で記者会見した日本イコモスの石川幹子理事は「(一昨年5月に)都知事が要請した『緑の質』への検討が欠落している」と見直し案を批判。特にイチョウ並木はすでに活力が落ちている上、再開発で高層ビル2棟が建つことによる気温上昇のリスクが抜け落ちていると指摘。都の環境影響評価審議会への参加や、現地での公開討論会の開催などを求めた。明治神宮外苑地区のイチョウ並木=2024年1月、佐藤哲紀撮影
都環境局は取材に「審議会にも専門家がおり、知見を得ている」と話し、要望には応じない方針。(原田遼) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。