大阪市内の拠点が一斉摘発されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は24日、大阪市中央区の自称飲食店経営、上林樹生(かんばやしみきお)容疑者(29)ら2人を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。府警は上林容疑者を、「投資の講師」になりすましてSNSで勧誘メッセージを送る「打ち子」グループのリーダーとみて調べている。
一連の事件をめぐる詐欺・詐欺未遂容疑での逮捕者は103人になった。
今回、他に逮捕したのは住居不定、無職の麻野伸一朗容疑者(28)で、グループの売り上げ管理などを担っていたとみられるという。府警は2人の認否を明らかにしていない。
特殊詐欺捜査課によると、両容疑者の逮捕容疑は5~6月、為替相場などを予想するバイナリーオプション取引に関する情報商材の購入費名目などで、新潟県の女性から約140万円をだまし取ったというもの。府警は上林容疑者らを束ねる上位者がいるとみて組織の実態解明を進める。(小島弘之)
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