旧優生保護法下の強制不妊手術を巡る訴訟で、60代女性らの和解成立後に記者会見する全国被害弁護団=24日午後、仙台市

 旧優生保護法下の強制不妊手術を巡り、全国で初提訴した60代女性が国に損害賠償を求めた訴訟は、仙台高裁(倉沢守春裁判長)で24日、和解が成立した。長年被害を訴え続けた宮城県の飯塚淳子さん=70代、仮名=は和解が成立せず、継続協議となった。

 仙台地裁(前田志織裁判長)に係属していた男女3人の訴訟も同日、和解が成立。いずれも国は慰謝料1500万円を支払う。

 60代女性は2018年1月に提訴し、一連の訴訟の口火を切った。飯塚さんと60代女性は今年7月3日、最高裁で勝訴。二審で敗訴していたことから、賠償額算定のため高裁に審理が差し戻されていた。

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