広島は6日、米軍による原爆投下から79年の「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」（平和記念式典）が営まれる。松井一実市長は平和宣言で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やパレスチナ情勢の悪化で、世界情勢が混迷していると指摘。核抑止力に依存する為政者に政策転換を促そうと呼びかける。
日本政府に対しては、各国が対話を重ね、信頼関係を築けるようリーダーシップの発揮を求める。来年3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議にオブザーバー参加し、一刻も早く締約国となるよう要請する。
式典では109カ国と欧州連合（EU）代表が出席する予定で、岸田文雄首相や国連事務総長の代理で中満泉国連事務次長らがあいさつ。
厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ全世界の被爆者は今年3月末時点で10万6825人。平均年齢は85.58歳と高齢化が進む。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
