京都府亀岡市の府道で2012年、無免許の元少年(当時18)の車が暴走し、集団登校中の児童ら3人が死亡した事故は23日で12年となった。現場では雨が降る中、営まれた法要に遺族ら約40人が参列し、遺影の置かれた献花台に向かい手を合わせた。
小学2年の小谷真緒さんを亡くした父の真樹さん(41)は報道陣の取材に「(娘は今年)成人式を迎える予定だった。その姿を想像したが、7歳のままだ。無念や悔しさがある」と話した。登校の付き添い中に亡くなった妊婦の松村幸姫さん(同26)の父、中江美則さん(60)は「赤ちゃんが生まれていたら小学5年ぐらいになっている。その声が聞こえないのが苦しい」と声を詰まらせた。
東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)も参列。「愛する人を亡くした悲しみは普遍的なものだ。(亀岡事故の遺族は)交通事故を減らす活動をしており、協力できることはやっていきたい」と語った。
事故は12年4月23日朝に発生。元少年が居眠り運転して児童らの列に突っ込み、10人が死傷した。元少年は自動車運転過失致死傷罪などで起訴され、懲役5年以上9年以下の不定期刑が確定した。〔共同〕
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