SNSを使った投資詐欺の発生が、22日も兵庫県内各署から発表された。被害の勢いは収まらない。

 葺合署は、神戸市東灘区の会社役員男性(76)が2162万円をだまし取られたと発表した。署によると、男性は昨年12月ごろ、フェイスブックで女性を名乗るアカウントから友達申請を受けた。その後LINEで連絡を取り合う中で、「良い投資の話がある」などと誘われたという。

 実在する投資サイトの偽物とみられるサイトを紹介され、指定された口座に計14回にわたって2162万円を振り込んだ。1回目の振り込みの後に金を引き出そうとしたが、「保証金がいる」「税金が必要」などとして、その後も次々と振り込んだという。

 加古川署は、加古川市内の男子大学生(20)がSNSでの投資詐欺にあい、100万円をだましとられたと発表した。調べでは、大学生は2月4日、SNSを閲覧中に「教えた手法で投資すれば1~2カ月で利益がでる」などとメッセージが届いた。同26日、姫路市内の駐車場で、所持金の20万円と消費者金融で借りた80万円の計100万円を、男に手渡したという。加古川署が今月22日、被害届を受理した。

 豊岡署は、豊岡市の女性会社員(55)がSNSで知り合った相手から、投資話をもちかけられて現金を振り込み、575万円を詐取されたと発表した。調べでは、会社員はSNSアプリで知り合ったグループから投資話を持ちかけられた。3月11日から4月11日までに、ネットバンキングで、相手が指定する口座へ6回、計575万円を振り込んだという。(小田健司、青木康行)

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