出版大手のKADOKAWAは、6月にグループ会社のデータセンターのサーバーが身代金要求型のコンピューターウイルス=ランサムウエアによるサイバー攻撃を受けるなどしてシステム障害が発生し、「ニコニコ動画」や書籍の出版といったグループ全体の事業に影響が出ています。

サイバー攻撃を行ったとするハッカー集団は、ネット上の闇サイトで盗み取ったデータを公開していて、これまでに、
▽従業員の個人情報や
▽システムなどを提供する「角川ドワンゴ学園」の在校生・卒業生・保護者
それに、
▽サービスを利用している一部のクリエイターの情報
などの漏えいが確認されています。

KADOKAWAは、子会社のドワンゴや角川ドワンゴ学園とともに、漏えいしたと見られる個人情報や関連する偽情報、それに誹謗中傷にあたる投稿をSNSや匿名掲示板などで合わせて473件特定し、運営者への削除要請と発信者の情報開示請求を進めていることを明らかにしました。

内訳は、
▽匿名掲示板の投稿が278件
▽旧ツイッターのXが141件
▽まとめサイトが27件
などとなっています。

KADOKAWAは、特に悪質性の高いものについては、刑事告訴などの法的措置の準備を進めているとしています。

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