グエン・テイ・グエット被告の無罪を求め、福岡地裁へ署名提出に向かう支援者ら=8日午前、福岡市

 孤立出産の末、死産した男児を遺棄したとして、死体遺棄罪で起訴されたベトナム人の技能実習生グエン・テイ・グエット被告(20)の無罪を求める約1万4千人分の署名を弁護人や支援者が8日、福岡地裁に提出した。同日、地裁(鈴嶋晋一裁判官)であった公判の被告人質問で、グエット被告は「捨てようと考えていたか」と池上遊弁護士から問われ「いいえ」と述べた。

 グエット被告は「そこに置いて、横になって休みたかった」「(赤ちゃんが)どうして動かないのか、泣かないのか。ごめんなさいと泣いて謝るばかりだった」とも話した。弁護側は無罪を主張している。

 集まった署名は、8日時点で計1万4007人分。

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