使用禁止の野鳥猟具「かすみ網」を違法にインターネットで販売したとして、警視庁生活環境課は26日、鳥獣保護法違反(使用禁止猟具の販売)の疑いで、川崎市高津区の通信販売会社「コアーズ」の社長(51)を書類送検した。

押収したかすみ網を示す捜査員=高島平署で

 書類送検容疑では、2022年8月中旬~23年1月下旬に計6回、広島県の酪農業の男性(80)ら5人に、使用禁止猟具のかすみ網8張を計約2万6000円で販売したとされる。同課によると「1張2000円で仕入れ、2500~4000円ぐらいで売っていた」などと容疑を認めている。同課は入手経路を調べている。

◆「かわいかったので…」購入・密猟疑い8人も書類送検

 同社からかすみ網を購入したり、かすみ網などでオオルリやノジコ、ヤマガラといった野鳥を密猟したりした広島、千葉、静岡、鳥取県の男性8人も、同課が同法違反容疑などで書類送検した。いずれも容疑を認め「かわいかったので捕った」などと話している。  かすみ網は暗色系の細い繊維で編まれ、離れると薄くかすみがかかったように見え、鳥が網に気付かずに捕まるよう作られた猟具。悪用した乱獲が後を絶たず、1991年からは使用だけでなく所持や販売も禁止されている。 

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