気象庁は、奄美地方を除く鹿児島県と宮崎県で17日夜から18日午前、四国の4県では18日午前に、非常に激しい雨が同じ場所で降り続く線状降水帯が発生する可能性があると17日、発表した。過去の豪雨でも同様の時間帯に被害が起きている。どう備え、避難すればいいのか。

  • 鹿児島、宮崎と四国4県で線状降水帯予測 危険度が急激に高まる恐れ

 日本気象協会は、気象庁などの最新情報を入手し、各自治体が「警戒レベル4」の「避難指示」を出すまでの間に避難するよう促している。高齢者や子どもは、より早めの避難を呼びかけている。見通しが悪くなる夜間の避難は危険度が高い。

 避難時の服装は長袖や長ズボン、ふだん履いているスニーカーを選ぶ。長靴を選びがちだが、靴の中に水が入って歩きにくくなることから避ける。帽子やヘルメットは頭部を守るうえで有効だ。

 持ち出す荷物はあらかじめリュックに入れて準備する。リュックであれば、避難時に両手を使える。中身は懐中電灯や携帯電話用の充電器、ラジオ、非常食や水、貴重品などを用意しておきたい。

 避難所に行けない場合も考えられる。仮に道路が冠水すると、歩行できる水位の目安は「ひざ下まで」。浸水している場合は無理に避難所へは向かわず、鉄筋コンクリート製の建物など近くの頑丈な建物に身を寄せ、上の階に逃げる。自宅から出られない場合でも上階などへの「垂直避難」をし、山や崖から離れた部屋に移ることが必要だ。(飯島健太)

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