警視庁が押収したアニメ「ストライクウィッチーズ」の制作関連資料のコピー(17日)=共同

アニメ「ストライクウィッチーズ」の制作関連資料を無断でコピーしたとして、警視庁麴町署は17日、東京都文京区の男性(28)らいずれも職業不詳の男性4人を著作権法違反(著作権侵害)の疑いで書類送検した。

2016年以降、ストライクウィッチーズや「機動戦士ガンダム」などの資料をコピーしてインターネットで2000回以上販売し、約1000万円を売り上げたとみている。同署によると資料はキャラクターの設定などをイラストや文字でまとめたもので、入手経路を調べている。検察に刑事処分の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。

4人は都内にある私立大の先輩後輩のグループ。書類送検容疑の当時、文京区の男性は会社役員で、ほか3人のうち2人が大学院生や大学生だった。文京区の男性は「自分で加工したので著作権侵害ではない」と容疑を否認し、他3人は認めている。

19年10月〜20年6月、東京都豊島区のレンタルオフィスで、ストライクウィッチーズのアニメ制作関連資料472枚をプリンターで印刷して複製した疑いが持たれている。1セット(118枚)を3000円で計4人に販売していた。

ストライクウィッチーズの著作権者であるKADOKAWAが21年12月に告訴しており、「制作関連資料はコンテンツ制作における重要な資料。権利侵害事案には毅然とした姿勢で対処する」とコメントを出した。〔共同〕

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