2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待を巡り、大阪府教育委員会は3日、意向調査を実施した府内の学校中、7割超が学校単位での来場を希望したとする最終結果を発表した。回答の選択肢に「不参加」がないため「事実上の強制だ」との批判が出ている。吉村洋文府知事は記者団に、調査を締め切った後でも変更は可能だとして理解を求めた。  府は学校行事での来場を前提に、府内の小中高校と特別支援学校に通う約88万人を1回ずつ無料招待する。他に府内の4~5歳と、府外に通う府在住の児童、生徒も対象。  府教委が調査した府内約1900校のうち約1740校が回答した。来場については約1390校が「希望」、約350校が「未定、検討中」と答えた。残りの未回答校には個別に聞き取る。来場日時や交通手段を秋ごろまでに通知する予定だ。  来場希望の項目は回答の選択肢が二つで「不参加」がなかった。山本景交野市長は「相当な勇気と覚悟がなければ希望せざるを得ず、まるで『踏み絵』だ」と指摘。市立全校が学校単位での参加見送りを決めた。


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