乳幼児の死亡事故が相次いでいるベッドガード(ベッド転落防止柵)について、斎藤健経済産業相は29日の衆院経済産業委員会で、「事故事例についてしっかりと分析をして、『子供用特定製品』への指定も含めた、必要な対策を考えていきたい」と述べた。立憲民主党の山岡達丸議員の質問に答えた。

 ベッドガードは、子どもがベッドからの転落するのを防ぐために設置するもの。一方で、ベッドガードとマットレスの側面にできた隙間に挟み込まれて乳幼児が亡くなる事故が相次いでいる。消費者庁によると、ベッドガードによる事故は、少なくとも死亡が4件、重傷が1件発生しており、いずれも0歳児だった。ベッドガードには、民間の安全基準はあるが、国による基準はない。消費者庁は、1歳半未満の子どもには絶対に使用しないよう呼びかけている。

 今国会では、おもちゃや子ども用製品に対して、安全基準を新たに設け、企業に基準への適合を義務づける消費生活用製品安全法の改正法案を審議している。同法ではすでに、乳児用ベッドやライターなど消費者に危害を加えるおそれのある商品が12品目指定されている。おもちゃや子ども用製品を「子供用特定製品」として新たなカテゴリーを追加する方針。具体的な製品は、今後、政令で定める。(寺田実穂子)

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