「紅麹(べにこうじ)」サプリメントを巡る健康被害問題を機に、機能性表示食品を含む健康食品について考え、国に規制を求める集会が23日、東京・永田町の衆議院第2議員会館で開かれた。会場とオンラインで約80人が参加した。

集会で問題提起をする食の安全・監視市民委員会顧問の神山美智子さん=23日、東京・永田町の衆院第2議員会館で

 機能性表示食品制度は、安倍政権の規制緩和の一環で2015年に始まった。安全性と機能性について事業者責任で科学的根拠を示せば良く、国が審査しないことが課題とされてきた。  集会は市民団体「食の安全・監視市民委員会」と日本消費者連盟が主催。委員会顧問で弁護士の神山美智子さんが「死者が出たことは重大。一過性に扱わず、制度をやめる方向で検討してほしい」と求めた。  消費者庁と厚生労働省の担当者との意見交換もあり、参加者が制度への不安や疑問を投げかける場面もあった。連盟の天笠啓祐顧問は「医薬品と食品の間にある『健康食品』への法的な規制がないのが大きな抜け穴。制度をしっかりつくってほしい」と訴えた。(山下葉月) 

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