シャーム解放機構のジャウラニ指導者(22日、ダマスカス)=ゲッティ共同

【イスタンブール=共同】中東の衛星テレビ、アルジャジーラは24日、暫定政権を主導するシャーム解放機構(HTS)など旧反体制派組織が国防省傘下で統合するとの合意に、クルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)が加わっていないと報じた。SDFが実効支配する北東部が暫定政府の統治下に置かれず、分断が続く恐れがある。

旧反体制派組織を支援するトルコは、自国の非合法武装組織クルド労働者党(PKK)とシリアのクルド系武装勢力を同一視。トルコ支援勢力とSDFが衝突を続ける中、トルコ政府は暫定政府にも協力を呼びかけており、衝突拡大が懸念される。

シリアの国営通信などは24日、HTSのジャウラニ指導者と旧反体制派組織の指導者らが会談し、全組織の解散と国防省の傘下入りで合意したと報じた。今後、国軍を創設するとみられる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。