【NQNニューヨーク=矢内純一】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比9ドル41セント高の4万2916ドル36セントで推移している。ハイテク株の一角に買いが入り、指数を支えている。半面、米長期金利の上昇が重荷となっている。24日はクリスマスの前日で午後1時までの短縮取引となる。積極的に売買する材料も少なく、ダウ平均の方向感は乏しい。
ダウ平均は前週までの3週間で2000ドルあまり下落した。短期的な相場の過熱感が薄れたとの見方から主力株の一部に買いが入っている。エヌビディアやアマゾン・ドット・コムが上昇している。
ダウ平均は小幅に下げる場面があった。24日朝の米債券市場で長期金利は一時4.62%と、7カ月ぶりの高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに消極的な姿勢を強めているうえ、トランプ次期政権下での財政悪化観測から金利上昇圧力が強まっている。金利上昇で株式の相対的な割高感が意識されている。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、JPモルガン・チェースとボーイングが上昇している。ウォルマートも高い。半面、アムジェンやユナイテッドヘルス・グループが下げている。キャタピラーにも売りが出ている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。
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