キーウ中心部で20日朝、ロシア軍によるミサイル攻撃があった。警察によると、53歳の男性が死亡し、19~58歳の男女11人が負傷した。現場ではがれきの撤去作業が続いている。

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 ウクライナ空軍によると、キーウへの攻撃は同日午前7時ごろに発生。ロシア南西部から地上発射型の弾道ミサイル「イスカンデル」5発が発射され、ウクライナ軍は全てを撃ち落としたが、その残骸の落下によって被害が出たという。

 非常事態庁によると、高層の商業ビルで火災が発生したほか、少なくとも5台の車が焼けた。また、クリチコ市長によると、暖房システムにも影響が出ており、16の医療機関、30の学校・幼稚園で復旧作業にあたっているという。

 最も大きな被害があったのは、キーウ中央駅から南東に約2・5キロの場所。ウクライナメディアは今回の攻撃によって、20世紀初頭にできた「聖ニコラス教会」の一部も損傷を受けたとしている。

 ロシア国防省は、18日にウクライナ軍が米国の「ATACMS」と英国の「ストーム・シャドー」といった長射程ミサイルを使ったことへの「対応」だと主張。攻撃対象はウクライナ保安局の関連施設のほか、ミサイルを設計・製造する拠点だとしている。

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