【NQNニューヨーク=横内理恵】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は10日続落し、15時現在は前日比492ドル19セント安の4万2957ドル71セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が2025年の利下げペースが鈍化する見通しを示した。金利の高止まりへの警戒などから、売りが広がっている。下げ幅は600ドルを上回る場面がある。
FRBは18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、0.25%の利下げを決めた。あわせて公表したFOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)は中央値で2025年に0.25%の利下げ2回を示す水準となった。前回9月時点の4回から半減した。
パウエル議長は記者会見で今回の利下げについて「やや紙一重の判断だった」などと述べた。FRBが利下げに慎重な姿勢を示したと受け止められ、ダウ平均はFOMC結果発表後に下げに転じた。
ダウ平均ではIBMやトラベラーズ、ホーム・デポなどが売られている。ハネウェル・インターナショナルやゴールドマン・サックスも安い。一方、ユナイテッドヘルス・グループやエヌビディア、ボーイングが高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落している。テスラや半導体のブロードコムの下げが目立つ。
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