国際的な人権団体、アムネスティ・インターナショナルは5日、イスラエルによるガザ地区への攻撃について、住民への聞き取りや、衛星画像の分析などに基づいた報告書を公表し「イスラエルの行為はジェノサイド、集団殺害にあたると信じるのに十分な証拠がある」と指摘しました。

その根拠として広範囲に影響を及ぼす兵器を人口密集地で繰り返し使用したことや、十分な人道支援物資の搬入を継続的に拒否したことなどをあげています。

あわせて発表した声明では「ジェノサイドはいますぐに止めなければいけない」として一刻も早い停戦を求めるとともに「イスラエルに兵器を供与している国は、ジェノサイドを防ぐ義務に違反し共犯者になるリスクを認識すべきだ」などと指摘しています。

これに対しイスラエル外務省は「うそに基づき、すべて間違っているねつ造された報告書だ。イスラエルは完全に国際法を順守している」などとする声明を出し、強く反発しました。

ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃が続きパレスチナの地元メディアは5日、各地への攻撃で少なくとも12人が死亡したと伝え、地元の保健当局はこれまでに4万4580人が死亡したと発表していて、住民の犠牲が増え続けています。

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