軍事侵攻を続けるロシア軍はウクライナに対し、北朝鮮製の短距離弾道ミサイルを使った攻撃も行っていて、ウクライナはこれまでに60発近く使用したと見ています。
ロシア軍のミサイルや無人機の分析を行っているキーウの犯罪科学研究所は5日、NHKの取材に応じ、キーウ州で回収した「KN23」と呼ばれる北朝鮮製の短距離弾道ミサイルだとする破片を公開しました。
使われている金属や破片に記された番号などから北朝鮮製だと特定したとし、日本製やアメリカ製の部品も含まれていたと指摘しました。
軍事研究部門の責任者を務めるクルチツキー氏は、ロシア製のミサイルに比べて多くの爆発物を積んでいるとしたうえで、「北朝鮮のミサイルはロシアのミサイルよりも弾頭が大きい。特定の目標には命中しないかもしれないが、強力に爆発する」と述べ、精度は低いものの爆発力が強く、脅威になるという見方を示しました。
一方、「KN23」より射程が短いとされる「KN24」の残がいも公開し、北朝鮮がロシアにさまざまな種類のミサイルを供給しているとしています。
ロシアと北朝鮮は有事の際の軍事的な支援などを明記した条約を発効させるなど協力関係を深めていて、ウクライナは両国の軍事協力に警戒を強めています。
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