アフガニスタンのメディアなどによりますと、タリバンの暫定政権の保健省は今月2日、医療機関の責任者らとの会合を開き、女性の医療系教育機関への通学を禁止するよう指示したということです。

指示はタリバンの最高指導者、アクンザダ師によるものとされ、理由については明らかになっていませんが、今月3日から医療などを学ぶ女性たちは登校できない状態が続いているということです。

3年前にアフガニスタンで実権を握ったタリバンは、日本の中学校以上にあたる女子教育を禁止する措置をとっていますが、現地では伝統的に女性患者は女性の医師が診察することが求められていることから、医療や看護の分野に限っては例外的に教育が認められていました。

今回の報道を受け、ユニセフ=国連児童基金のラッセル事務局長は4日、声明を発表し、「アフガニスタンではすでに女性の医療従事者の深刻な不足に直面している」と指摘しました。

そのうえで「命が失われるだろう」として深い懸念を表明するとともに、教育の再開を求めるなど、国際社会からの批判が高まっています。

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