【ロンドン=共同】英BBC放送は3日、社会に影響を与えた「100人の女性」の2024年版を発表し、米ニューヨークを拠点に活動するタレントの渡辺直美さんを選出した。旧優生保護法の下で不妊手術を強制され、国に損害賠償を求めた訴訟で勝訴した原告の一人、鈴木由美さんも選んだ。
BBCは、渡辺さんが「日本で新世代の女性コメディアンの道を切り開き、女性の容姿に対する固定観念を変えることにも貢献した」と指摘。「最も有名なインフルエンサーの一人」で「男性が中心である日本のお笑い界の垣根を打ち砕いた」とも評価した。
鈴木さんについては、先天性の脳性まひで障害があり、12歳で子宮摘出手術を受けさせられたと紹介。日本の最高裁が7月に国の賠償責任を認め、鈴木さんら原告側が勝訴したと説明した。
今年のテーマは、困難をしなやかに乗り越える回復力を意味する「レジリエンス」。世界が変化する中、レジリエンスを通じて新たな人生を切り開き、未来を変えようとする女性をたたえた。
100人には、性暴力根絶を訴えて2018年にノーベル平和賞を受賞したクルド民族少数派ヤジド教徒のイラク人ナディア・ムラドさんや、米宇宙飛行士のスニータ・ウィリアムズさんらも含まれた。
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