金杉大使は3日、訪問先の重慶で胡衡華市長と会談しました。

重慶は北京・上海・天津と並ぶ中国の直轄市で自動車やパソコンなどの産業が集積し、進出している日系企業はおよそ240社、日本人はおよそ230人が居住しています。

会談で金杉大使は両国の人的交流の重要性を確認する一方、日本人が被害にあう事件など凶悪事件が相次いだことや、反スパイ法の不透明な運用について懸念を示し、日本人の安全の確保を強く求めたということです。

これに対して胡市長は地元の安全に責任を持つと強調したうえで、日系企業の投資拡大や日本人の旅行客の増加などに期待を示したということです。

中国では先月30日に日本人に対する短期滞在のビザの免除措置が再開され、日中間の往来に前向きな動きがある一方、現地に住む日本人の安全確保が課題となっています。

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