ガザ地区の人道状況について、アメリカは、イスラエルに対して軍事支援を停止する可能性も示唆して改善を求めていましたが、12日、一定の改善がみられたとして軍事支援を停止する措置を行わない方針を示しました。

ブリンケン国務長官は13日、訪問先のブリュッセルで、イスラエルの対応について改めて一定の評価をしました。

その上で、人々に支援を行き渡らせる必要があるとして「ガザ地区の広い範囲で、本当の意味での長期的な戦闘の停止が必要だ」と強調しました。

ガザ地区では、13日もイスラエル軍の激しい攻撃が続き、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、北部ジャバリアにある住宅が攻撃を受け、子どもを含む少なくとも10人が死亡したと伝えました。

ガザの保健当局は、これまでに死亡した人は、4万3700人を超えたと発表しました。

一方、イスラエルの有力メディア、ハーレツは、イスラエル軍がガザ地区で道路の建設など、インフラ整備を進めていると報じるとともに、少なくとも来年いっぱいはガザ地区に駐留するつもりだという現場の兵士の声を伝えていて、戦闘のさらなる長期化も懸念されています。

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