【ワシントン=芦塚智子】米政府高官は13日、バイデン大統領がペルーのリマで開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）出席に合わせ、16日に中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席と会談すると明らかにした。バイデン氏が大統領に就任して以降の両氏による対面の会談は3回目で、今回が最後になる見通し。
高官によると、バイデン氏は米中両軍高官や国防当局の対話再開など、2023年11月の米西部カリフォルニア州での会談以降の進展について協議する意向を示す。ウクライナ侵略を続けるロシアに対する中国の支援への懸念や、北朝鮮兵士のロシアへの派遣問題なども話し合う予定だ。
台湾海峡の平和と安全の重要性や南シナ海での中国海警局の活動、中国の通商政策に関する米側の懸念なども提起するという。
高官はロシアへの軍事支援をやめるよう中国への圧力を継続するとし「（トランプ）次期政権の課題の一つとして協議の継続的なテーマになるだろう」と指摘した。ロシアや台湾、南シナ海、サイバーなどの問題について「中国と深い政策の相違がある分野で、次期政権は注意深く考える必要がある」と指摘した。
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