アメリカ大統領選挙で勝利した共和党のトランプ氏はバイデン大統領の招待を受けて13日午前、日本時間の14日未明、首都ワシントンのホワイトハウスの大統領執務室を訪れ、2人の会談が始まりました。
トランプ氏がホワイトハウスを訪れるのは、前回の大統領の任期を終えたとき以来、初めてで、およそ4年ぶりとなります。
会談の冒頭、2人は握手を交わし、バイデン大統領は「次期大統領のドナルド、おめでとう。スムーズに政権の移行を進めることを楽しみにしている。おかえりなさい」と述べました。
これに対しトランプ次期大統領は「ありがとう。政治は厳しいもので多くの場合、すてきな世界ではないが、きょうはすてきな世界だ。円滑な政権移行についてジョーにとても感謝する」と述べ、2人は笑みも見せました。
アメリカでは選挙のあと、現職の大統領と次期大統領がホワイトハウスで会談を行うのが慣例となってきましたが、前回、4年前の大統領選挙の際、トランプ氏は選挙結果を受け入れず、後任となるバイデン氏をホワイトハウスに招きませんでした。
バイデン大統領としては、今回は速やかにトランプ次期大統領をホワイトハウスに招くことで、有権者の意志を反映した選挙結果を尊重することや、円滑な政権移行に協力する姿勢を強調し、国民の融和を図りたいという思いもあるとみられています。
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