【NQNニューヨーク=矢内純一】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比76ドル45セント高の4万3987ドル43セントで推移している。同日朝発表の10月の米消費者物価指数(CPI)は伸び率が市場予想と一致した。物価上昇の再加速への警戒がいったん後退し、投資家心理を支えている。半面、主要株価指数は最高値圏にあり、主力株の一部には利益確定や持ち高調整の売りが出やすい。ダウ平均は下げる場面がある。
10月の米CPIは前月比0.2%上昇した。エネルギーと食品を除くコアが同0.3%となり、いずれもダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想と一致した。コア指数の前年同月比の上昇率は3.3%と、前月と市場予想に並んだ。物価上昇が再び加速することへの警戒が根強かっただけに、株式市場では買い安心感につながった。
ダウ平均は下げる場面がある。11日まで連日で最高値を更新していた。前日に続き主力株の一部には利益確定の売りが出て指数を下押ししている。
ダウ平均の構成銘柄では、ホーム・デポやスリーエムが上昇している。アマゾン・ドット・コムも高い。半面、ボーイングやマイクロソフト、エヌビディアが安い。ユナイテッドヘルス・グループとキャタピラーも下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で始まった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。