旧ソビエトのモルドバでは、今月大統領選挙の決選投票が行われ、モルドバのEU加盟を阻止したいロシアによる選挙介入の疑惑が指摘される中、EU加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領が再選されました。

来日しているモルドバのポプショイ外相は13日、都内でNHKのインタビューに応じ、大統領選挙での勝利について「モルドバの民主主義はロシアの介入に耐えることができた。ヨーロッパの一員になるという決意が示された」と述べ、EU加盟を目指す姿勢を改めて強調しました。

一方、今回の選挙でロシア国内にある在外投票の投票所を減らしたことについて、ロシア側から批判されていることに対して「モルドバ国民の安全が保証できないため、投票所の数を減らさざるを得なかった。民主主義の知識もないのにモルドバの民主主義を批判するのは恥ずべきことだ」と強く反論しました。

さらに、議会が政治の実権を握るモルドバで来年夏に予定されている議会選挙について、ポプショイ外相は「EUに加盟する恩恵をもっと市民に説明する必要がある」と述べ、与党が多数派を維持するために、EUへの理解を深めることが重要だという認識を示しました。

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