イスラエル軍は、10日もガザ地区で激しい攻撃を続け、ロイター通信は、ガザ地区の保健当局者などの話として北部ジャバリアの住宅への攻撃などで少なくとも40人が死亡したと伝えました。

イスラエル軍は「テロリストが活動している拠点を攻撃した」としています。

ガザ地区では、イスラエル軍の軍事作戦が集中している北部で、特に食料不足が深刻化していて、国連機関などは「飢きんが差し迫っている可能性が非常に高い」として、一刻も早い対応が必要だとしています。

こうした中、アメリカのバイデン政権で安全保障を担当するサリバン大統領補佐官は10日、CBSテレビの番組で、悪化しているガザ地区の人道状況について、今週中に改善に進展があったかどうか判断すると明らかにしました。

ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は先月、ガザ地区の人道支援のレベルが維持されていないなどとして、イスラエルに対し改善を求める書簡を送り、30日以内に改善がみられない場合は、軍事支援を停止する可能性も示唆していました。

イスラエル側は、9日には、北部ジャバリアなどに食料や水などの支援物資を運び込んだことを明らかにしたほか、先月以降、支援物資を積んだトラックを700台以上、ガザ地区北部に送っていると主張していて、アメリカの判断が注目されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。