▼米政権移行チーム 11月の米大統領選の結果判明から翌年1月に新大統領が就任するまでの政権移行期に、それまでの政権からの業務引き継ぎや主要省庁の人事を調整する組織。各省庁のトップや次官、高官を含めた人選は数千人におよぶ。次期大統領と副大統領を中心に官民から専門家を集め、選挙戦中に掲げた公約をどう政策に落とし込むかについても協議する。
米大統領選では投開票の直後に敗者側が「敗北宣言」するのが慣例だ。宣言を受けて政権移行の開始に関わる権限を持つ米連邦政府一般調達局(GSA)が勝者を認定し、引き継ぎが正式に始まる。政権移行期に次期大統領らは国務省や国防総省などから最新の機密情報を手に入れることができる。
2020年の大統領選では民主党のバイデン氏の当選が確実となった後でも、対立候補の現職だったトランプ氏が敗北を認めず、政権移行のプロセスが遅れた経緯がある。トランプ氏の返り咲きが確実となった今回の結果を受けて、バイデン氏やハリス副大統領は「平和的な政権移行」で協力する姿勢を示している。
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