パキスタン南西部、バロチスタン州の州都クエッタの駅構内で9日朝、爆発がありました。

現地の警察によりますと、当時、駅の構内には列車を待つ大勢の乗客がいて、この爆発で少なくとも24人が死亡し、44人がけがをしたということです。

現地を管轄する日本総領事館によりますと、日本人の被害の情報は入っていないということです。

この爆発について、バロチスタン州の分離独立を求める反政府武装勢力「バロチスタン解放軍」が犯行声明を出し、列車に乗り込もうとしたパキスタン軍の部隊に対し、自爆攻撃を行ったと明らかにし、警察がテロ事件として捜査しています。

バロチスタン州ではパキスタン政府が中国と連携し資源開発や港湾施設の整備を進めていますが、これに反発する「バロチスタン解放軍」が現地の軍や警察のほか、中国人を狙ったテロをたびたび起こしています。

バロチスタン州に隣接するシンド州のカラチでは先月、バロチスタン解放軍による爆弾テロで中国人2人が死亡していて、警察はテロへの警戒を強めています。

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