富士フイルム傘下でバイオ医薬品の製造受託を手がける子会社は5日、デンマークで新たな製造設備を稼働したと発表した。約1000億円を投資し、生産能力は従来の2倍になる。大手製薬会社向けに旺盛な需要を取り込む。
バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)事業を手がけるフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズがデンマーク拠点の生産能力を増強した。抗体医薬品と呼ばれるバイオ薬の原薬を製造する2万リットルのタンクを新たに6基稼働させた。同拠点では既に6基が稼働済みで、生産能力は倍増する。
同拠点では約2000億円の追加投資も決定している。26年には新たに2万リットルのタンク8基を稼働させ、デンマーク拠点を計20基体制にする。CDMO拠点としては欧州で最大になる見通し。
米国での投資を含め、28年にはグローバルで2万リットルのタンク36基を稼働させる。富士フイルムはバイオCDMO事業をグループの成長の柱と位置づける。11年の参入以降、事業への投資額は1兆円を超えている。
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