大和ハウス工業は5日、賃貸住宅を手がける米アライアンス・レジデンシャル(アリゾナ州)に出資したと発表した。現地法人を通じて1日付で発行済み株式の35%を取得し、持ち分法適用会社とした。出資金額は公開していない。アライアンス社の2023年12月期の売上高は約23億ドルだった。
大和ハウスはこれまでに米国で戸建て住宅を手がけるスタンレー・マーチン(バージニア州)などを買収したが、主に賃貸住宅を開発する企業をグループに加えたのは初めて。現地での賃貸住宅事業としては、テキサス州などで合計17件の開発や物件取得に取り組んできた。出資を機に米国市場で賃貸住宅の開発にも力を入れる。
アライアンス社は2000年設立の未上場企業で、全米16州で事業を展開する。25年から28年までの4年間で115棟、約3万戸の賃貸住宅を開発する計画だという。
大和ハウスは27年3月期までに海外事業で売上高1兆円、営業利益1000億円へ引き上げる目標を掲げる。直近の24年3月期は売上高7059億円、営業利益304億円だった。M&A(合併・買収)なども活用し、実現を目指す。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。