ボーイングでは賃上げなどをめぐって労使の交渉がこじれ、アメリカ西部ワシントン州の工場などで働く従業員およそ3万3000人が9月中旬から16年ぶりとなるストライキに入っていました。

労働組合は組合員による投票で会社からの提案を2度にわたって否決してきましたが、先月末に受け取った新たな提案について投票を行った結果、59%が賛成し、可決されたということです。

この中には、賃上げの幅を4年間で38%とすることや、合意した場合、1万2000ドル、日本円でおよそ180万円の一時金を支払うことなどが盛り込まれていました。

これによって、50日余りにわたって続けられてきたストライキは終結し、従業員は順次、職場に戻ることになりますが、生産が元の状態に回復するには時間がかかるとみられます。

この影響に加え、会社ではことし1月に起きた窓部分のパネルが吹き飛ぶ事故を踏まえた品質の改善など課題が山積していて、当面は厳しい経営状況が続くことになりそうです。

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