北京を訪れている秋葉国家安全保障局長は、4日に王毅外相と昼食を挟み4時間半にわたって会談しました。

会談後に取材に応じた秋葉局長によりますと、会談では北朝鮮の部隊のロシアへの派遣をめぐる問題で、ウクライナ情勢が東アジア情勢にも影響を及ぼしかねない事態を踏まえ、北朝鮮の後ろ盾となってきた中国側に深刻な懸念を伝えたということです。

また、東京電力福島第一原発にたまる処理水をめぐり、中国が全面的に停止していた日本産水産物の輸入を段階的に再開させることなどで合意したことを踏まえ、輸入再開に向けた具体的な道筋の検討を進めるよう求めたということです。

そして、南部・深センで日本人学校に通う児童が刃物で襲われ死亡した事件について取り上げ、日本側の懸念を伝えたということです。

さらに、11月に南米で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議やG20=主要20か国の首脳会議にあわせた日中の首脳会談の実現に向けても踏み込んだやりとりを行ったということで、今後も日中間のあらゆるレベルで対話を続けていくことで一致しました。

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