イランの大統領府によりますと、ペゼシュキアン大統領は3日の閣議で、先月国内の軍事施設を攻撃したイスラエルに対し「イランに対して過ちを犯せば厳しい対応を受けることを彼らは知っているはずだ」と述べ、改めて報復を誓いました。
そのうえで「もし、イスラエルがみずからのふるまいを考え直して停戦を受け入れ、罪のない人々の殺害をやめるなら、われわれの対応の方法や激しさに影響があるかもしれない」と述べ、ガザ地区やレバノンの情勢をめぐるイスラエル側の対応次第で、報復の方法などを判断する可能性を示唆しました。
イランとしては、みずからが後ろ盾となっているパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派組織ヒズボラが、イスラエル軍の激しい攻勢を受ける中、こうした勢力を少しでも温存できる形での決着を目指し、イスラエル側に揺さぶりをかけるねらいがあるとみられます。
ただ、それぞれの地域での停戦に向けた協議は難航しているだけに、今後イスラエルとイランとの駆け引きがどう展開するかも不透明な情勢です。
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