旧ソ連構成国モルドバで3日、大統領選の決選投票が行われ、親欧米派で現職のサンドゥ大統領が開票率約95%で約51%を得票して優勢となっている。当選すれば、サンドゥ氏は欧州連合(EU)加盟に向け、欧米との協力を一段と進める考えだ。ただ、対立候補のストイアノグロ氏は不正の情報があるとしており、選挙後も対立が続く可能性がある。
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中央選挙管理委員会によると、開票率94.77%でサンドゥ氏の得票率は51.49%、親ロシア政党の支援を受けた元検事総長のストイアノグロ氏は48.51%。サンドゥ氏は、親欧米派が多いとみられる国外の開票が進んだ終盤に逆転しており、勝利する可能性が濃厚となった。
サンドゥ氏は2020年に初当選。モルドバは議院内閣制で、来年の議会選での与党「行動と連帯」の勝利に向けて弾みをつけた。ただ、議会選に向け、親欧米派と親ロシア派の対立が一段と激しくなる可能性もある。
大統領選の1回目の投票は10月20日に実施され、サンドゥ氏が約42%、ストイアノグロ氏が約26%の得票率だった。一方、同日に実施されたEU加盟の是非を問う国民投票は、大差での加盟支持を目指したサンドゥ氏の期待に反し、わずかな差での賛成多数となり、政権は、ロシアが親ロシア派勢力を通じて票を買収したと批判していた。
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